美容鍼の効果効能Efficacy

美容鍼にはどのような効果効能があり、どのようなメカニズムで効果を現すのかを大まかに説明致します。美容鍼はしばしば過剰な広告表現をされてしまうことがありますが、根本は同様です。そういったことに惑わされないように、美容鍼はどういうものなのか、ということを是非知っておきましょう。

美容鍼のポイントⅠ

効果効能は、局所から全身まで
最大のポイントは「自己治癒力の向上」

◇ 美容鍼の美容に関する直接の反応

美容鍼によって起こる反応は大きく2つに分けられます。

① コラーゲン代謝活性

肌細胞を傷つけ、微細な炎症を起こすことによってコラーゲン代謝を活性化し、細胞の新生を促します。

② 血流量増加

体性内臓反射によって、刺激下の血管が拡張し、血流量が増加します。

この2つの作用によって、肌を作るために必要なコラーゲンが新生され、血流増加によって老廃物除去と栄養供給の代謝が上昇します。結果、ターンオーバーが促進され肌質の改善に繋がります。血色不良の場合には、くすみがとれて顔色が明るく見えることもあります。

◇ 美容鍼による不定愁訴の改善

いわゆる「ツボ」を刺激すると、自律神経やホルモンバランスを整えられることがあり、肩コリや頭痛、生理痛や生理不順、更年期障害、不眠症などの改善が期待できます。このように身体の状態がプラスに傾いてくると、副次的に美容の効果も表れてきます。

 

上記のことから美容鍼は、

『美容も含めたお身体のメンテナンス・予防』

に適しているといえます。

美容鍼のポイントⅡ

誇大広告には注意を!
美容鍼は万能ですが絶対ではない

様々な手法が提唱され始め、芸能人を利用した広告宣伝もあり話題を集めている美容鍼ですが、根本的なメカニズムはすべて同様です。刺す部位や本数、他の手法との組み合わせで効果の出方が変わりますが、美容鍼自体はそれ以上でもそれ以下でもありません。身体の生理学的反応に沿った施術を行っているかどうかで効果の出方が変わります。

美容鍼は、幅広い効果を期待できることもあり、お客様のお悩みやご要望に耳を傾け、お一人お一人に合わせた施術を提案できる力が大切になります。

 

美容鍼のポイントⅢ

生活背景やニーズに耳を傾けること

どんな施術においてもお客様の要望に沿った施術を行うことが大切になります。美容鍼は美容効果だけでなく、自律神経やホルモンバランスを整える力があります。そういったものも総合して美容効果を発揮するのです。「肌をきれいに」「たるみを取りたい」「小顔になりたい」など美容に関する要望が多いと思いますが、現在の状態に達するまでの生活環境について把握し、根本からの改善を提案することが大切です。しかし、根本の改善がご要望ではない場合もあります。その際は説明したうえでお客様のご要望にお応えします。

マニュアル通りではなくお客様に合わせて、何をどうするか?を考えながら施術を進めることが大切だと考えています。